車検の頻度や相場はどのくらい?どこで受けられる?

家計の見直しに際し、目についたのが車検など車のメンテナンス関連。

「はがきが来たから言われるがままやっている」

「よくわからないから車を買ったディーラーでやってもらっている」

「いったい年間いくら支払っているのか把握していない」

こんな方も多いのではないでしょうか?(すみません、我が家です…。)

この記事では、

  1. 車検って何?
  2. 車検は何年ごとに受けるの?
  3. 車検はどこで受けられるの?
  4. 車検の相場は?
  5. 車検以外に車のメンテナンスで必要なものはある?

について、まとめていきます。

 

1.車検って何?

車検の正式名称は「自動車検査登録制度」といい、2回目以降の車検は使用中の車を継続して使うので「継続検査(継続車検)」とも呼ばれます。

車の各機能が正常に作動するか、排気ガスの規定を満たしているかなど、安全性や公害防止性能が基準に適合しているか検査するものです。

もし基準に満たない部分があれば、整備して、再度検査を受けなければいけません。

自家用普通自動車は車検が法律で義務付けられています。

車検には有効期限があるので、期限切れの車は公道を走ることができません。もしこれを破ってしまうと、道路運送車両法により、

  • 違反点数:6点
  • 免許停止:30日間~
  • 6か月以下の懲役または30万円以下の罰金

が科されるので注意が必要です!

また、車検が切れているときは自賠責保険も切れていることが多いです。両方期限が切れているのに公道を走ってしまった場合、自動車損害賠償保障法違反となり、

  • 違反点数:合計12点
  • 免許停止:30日間~
  • 1年以下の懲役または50万円以下の罰金

となってしまいます。

 

2.車検は何年ごとに受けるの?

自家用普通自動車は、初回は3年、2回目以降は2年ごとに受けなければいけません。

 

3.車検はどこで受けられるの?

  • ディーラー(指定工場)

トヨタやホンダ、日産など各車メーカーの店舗で受けられます。

部品交換が必要になった場合、純正部品を使用してくれるので安心感を得られますが、その分割高になる傾向にあります。

また、指定工場でもあります(下記「指定工場」参照)。

 

  • 民間の整備工場(認証工場)

整備工場には「認証工場」と「指定工場」があります。

認証工場

  • 一定の規模、設備
  • 整備士資格を持った人がいる
  • 地方運輸局長が自動車分解整備事業を行ってよいと認証した工場
  • 車の分解、点検、整備が可能
  • 車検はできない

メリット

  • 費用が抑えられる

デメリット

  • 整備後、車検場に車を持っていく必要があるので、時間がかかる

指定工場

  • 認証工場のうち、車検もできる工場(民間車検場ともいわれる)
  • 指定工場になるための基準は厳しい
  • 車検専門工場やディーラーなどがこれに当てはまる

メリット

  • 1日車検など、短時間でできる
  • 万が一不備のある車の車検を通すと営業停止処分などの重い行政処分が科されるため、厳しく整備(車検に直接関係ない点検や消耗品なども事前に交換)

デメリット

  • 費用は高くなる

 

  • ガソリンスタンド

最近では、車検もできるガソリンスタンドが増えてきています。

身近なガソリンスタンドで給油のついでに手軽に車検の見積もり、予約、依頼ができます。

しかし、すべてのガソリンスタンドが敷地内に指定工場を持っているわけではないので、場合によっては提携先に依頼することになります。すると、時間がかかったり、整備の質にばらつきが出たりします。

 

  • カー用品店

全国展開していることが多いので気軽に車を持っていきやすく、ポイントが付くお店もあるので費用をより抑えることができます。

しかし、カー用品店も指定工場を持っているわけではなく、また純正部品を所有していないこともあるので整備の質は指定工場に比べると劣るかもしれません。

 

4.車検の相場は?

車検にかかる費用は、大きく以下の2つに分けられます。

  • 法定費用
  • 非法定費用

法定費用は、

  • 自動車重量税+自賠責保険料(18,160円/2年)+印紙代(1,200円)(2024年4月現在)
  • 国、保険会社に支払われる
  • 車検をどこで受けても同じ金額
  • 車の種類(車両の重さ、エコカーかどうかなど)によって決まる
  • 普通車の相場は重量により35,000~40,000円とのこと

非法定費用は、

  • 車検基本料(24か月点検料+整備料金+車検代行手数料(書類作成含む))+部品交換費用
  • 車検を依頼するお店に支払われる
  • お店によって金額が異なる
  • 車検基本料の相場は、ディーラー40,000~100,000円、民間の整備工場20,000~65,000円、ガソリンスタンド15,000~35,000円、カー用品店10,000~30,000円とのこと

法定費用は車によってかなり変わりますし、非法定費用もお店によって異なるので、相場と言っても開きがあるようです。

わたしたちにできることは、どういった内訳で請求されるのかを把握し、上記の費用とあまりにもかけ離れていないか軽く確認する程度になるかもしれません。

 

5.車検以外に車のメンテナンスで必要なものはある?

自家用普通車は車検のほかに、法定点検(定期点検)を受ける義務があります。

車検は公道を走るための検査であるのに対し、法定点検は安全に車を走らせるための点検。受けなくても罰則はありませんが、安全のために必ず受けておく必要があり、法律で義務とされています。

法定点検には

  • 1年(12か月)点検 10,000~15,000円程度
  • 2年(24か月)点検 20,000~25,000円程度

があり、それぞれ1年ごと、2年ごとに受ける点検です。どちらも受けなければいけません。車検と一緒に行われる場合もあります。

1年点検の点検項目数は29項目2年点検はこの29項目に加えて+31項目、全部で60項目です。

法定点検は自分でやってもいいようですが、業者に頼んだ方が安心でしょう。

法定点検も車検と同様、ディーラー、整備工場、ガソリンスタンド、カー用品店で受けることが可能です。そして、点検整備記録簿や点検整備済ステッカー(ダイヤルステッカー)をもらうことができます。

また、車検と異なり、業者による費用の違いはあまりないようです。

まとめ 車検はディーラー、1年、2年点検もディーラーがいい

我が家の価値観では、車は安全を一番重視しているので、高くてもこれまで通りディーラーでお願いするかなぁ、という結論でした。

また、車検とは別に1年点検、2年点検というものがあり、費用に差がないとのことなので、これもディーラー1か所にお任せするのがらくちんかな、と思いました。

それから、点検項目にはないそうですが、1年点検時にはオイル交換もしておいてもらうと、パワーダウンや燃費の悪化などを防ぐことができるそうです。

今まではディーラーさんからはがきが来たら何も考えず車を持って行っていましたが、これからは何のためにしているのか、ちゃんと意味を知って必要な義務を果たすことができそうです。

実際、最近プロケア点検というもののご案内が来ました。調べてみると法定点検と法定点検の間で行う、ディーラーさん独自の手厚いサポートのようです。

きちんと調べて理解できていたので、必要ないことがわかりました!

みなさんの何かのお役に立てればうれしいです!

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