引っ越しに伴い、家具を見直してみました。
すると、壊れたまま使っているタンスが2つ(笑)
わたしが一人暮らしのときから使っている木製のタンスは、底のところに目立たないコロコロがついていて移動させやすく便利ですが、きっと安かったのでしょう。板が薄く、接着が外れかかっていて歪み、一番下の引き出しの出し入れがそういえばしにくくなっていました。
そして主人が一人暮らしの部屋から持ってきたニトリのプラスチック収納も、足のコロコロが一つ壊れたまま使用していました。
どちらも使えなくはないけれど、この機会にタンスの買い替えを検討してみることにしました。
でも、どんなタンスがいいのでしょう?
丈夫で長く使えて使いやすい、便利なタンスを選ぶには、どういったところに着目したらいいのか?
調べてみました。
タンス選びのポイント
- 材質は桐がいい
- 引き出し間の板が奥まである
- 引き出しの前板が面で接着されている
- 引き出しの側面が台形で組み込まれている
- 引き出しの底にある程度厚みがある
- 引き出しの上面が塗装されている
- 引き出しのタイプはレールがないものがいい
1.材質は桐がいい
確かに桐ダンスがいいとは聞きますが、なぜ桐がいいのでしょうか?
まず桐は湿度を一定に保ってくれる性質があるそうです。湿度が高い時には空気中の水分を吸収し、湿度が低い時にはため込んだ水分を蒸発させるため、タンスの中の湿度が一定に保たれ、洋服をカビなどから守ってくれるようです。
また、火災にも強く、桐ダンスの表面だけが焦げて中身は無事ということもあるとのこと。
そのほかに桐にはタンニンが含まれるため防虫効果もあるそうですが、タンニンは徐々に蒸散されていくのでその効果は永久ではないようです。
ただ、桐ダンスのデメリットとしてはやはり高価であるということなので、大事な洋服や着物などでなければ普通の材木でもいいのかもしれません。そのあたりは持っている服や予算と相談ですね…!
2.引き出し間の板が奥まである
引き出し間の板とは、引き出しをカパッと全部出したときの底板のことです。
言い換えると、引き出しの中の服の上側が触れる天井部分のこと。正式には地板というそうです。
この部分が、タンスによっては手前側の一部しかなくて、引き出しを閉めると中の服の上側が上の引き出しの底にあたるような場合があります。
今我が家にあるタンスは2つともこのタイプです!
この場合、我が家もよくあるのですが、引き出しを開け閉めすると服が巻き込まれて下段に落ちたり挟まれたりして、あまり使い勝手がよくないんですよね~。
地板が奥まである(引き出し間が完全に地板で分かれている)タイプだと、そういったことが起きにくかったり、タンスの強度も増したりしてよいそうです。
3.引き出しの前板が面で接着されている
引き出しの取っ手がついている板を前板というそうですが、引き出しの中の部分が箱状になっていてこの前板と面で接着されているか、コの字型になっていて前板と線状に接着しているか、注意して確認してみましょう。
箱状になっている引き出しを箱組構造というそうですが、こちらの方が前板と面で接着されていて接着面積が広いため丈夫で、前板と外れにくいそうです。
ちなみに、わたしのタンスはコの字型の引き出しでした。
新しく買うときは箱組構造の引き出しを有するタンスの方がよさそうです。
4.引き出しの側面が台形で組み込まれている
今度は引き出しを側面から見てみましょう。すると、前板との接着部分において木材が長方形に組み込まれているものと、台形に組み込まれているものがあります。
この違いも、タンスの頑丈さを見極めるポイント。
台形に組み込まれている方が、丈夫で壊れにくいタンスと言えます。
5.引き出しの底にある程度厚みがある
引き出しの底の厚みも見ておきましょう。
引き出しの底板があまり薄いと、経年劣化によりゆがみやすく、出し入れがしにくくなります。
ある程度厚みがある方がゆがみにくいため、長期間使うことができるでしょう。
6.引き出しの上面が塗装されている
一番見落としやすいのが引き出しの上面です。
地板が奥まであるタイプであれば地板の下面、お熊出ないタイプであれば上の引き出しの底面が塗装されているか、手を入れて触ってみましょう。
ざらざらして塗装されていない場合、引き出しの開け閉めの際に洋服がこすれ、汚れたり傷めたりする可能性があります。
なるべく塗装されているものの方がよいですね。
7.引き出しのタイプはレールがないものがいい
最後に引き出しのタイプの違いを見ていきましょう。
引き出しのタイプには3つあり、1つ目はスライドレールタイプです。
これは引き出しの横にレールがついていて、スムーズに引き出せる利点がありますが、途中までしか引き出せず奥の方は見にくそうです。価格は比較的安価とのこと。
2つ目はフルスライドレールタイプです。
スライドレールタイプと異なるのは、フルで引き出せる点です。これなら奥の洋服まで取り出しやすそうです。
しかし、レールがついている点は同じ。レール部分の掃除がしにくかったり、壊れたりしやすそうです。
3つ目はスライドレールなしのタイプ。
いわゆる古風なタンスの造りで、部品がないため丈夫で長持ち、密閉性もあり服をしっかり保管できます。
職人さんの技術が必要な分、価格は高価とのことです。
まとめ
タンスひとつとっても、いろいろな違いがあるんだなぁと知ることができました。
一度購入したらなかなか買い替える機会がない家具だからこそ、個人的には多少高くても丈夫で使いやすい良いものを、よく見極めて選びたいなと思いました!