白髪が出てきたことをきっかけに、きれいな髪になる方法を調べました。
この7選については現在実践中で変化があればまたお伝えしたいと思いますが、それと並行して「やっぱり白髪をどうにかしたい」!
理系主婦らしく論文を含め、調べたところを記していきたいと思います。
この記事を読んでわかること
- 白髪とは
- 白髪の原因
- 論文を調べてわかったこと
- 白髪にいい食べ物
- 白髪にいい飲み物
- 白髪改善のためにやってみるべきこと
- やってはいけないこと
1.白髪とは
髪の毛は根元にある色素細胞(メラノサイト)からメラニンという色素を出されることによって、黒くなります。
このメラノサイトが何らかの理由で働かなくなったり、なくなってしまったりすると、メラニンが産生されずに髪が成長し、白髪となります。
黒髪と比べて白髪はメラニンを含まないため、軽く、乾燥しやすく、うねりやすい特徴があります。
2.白髪の原因
白髪の原因は以下のことが言われています。
- 加齢(メラノサイトなど細胞へのダメージ)
- 紫外線(頭皮へのダメージ)
- ストレス(血行不良につながる)
- 水分不足(血行不良につながる)
- 遺伝
- 病気(慢性胃腸疾患、貧血、甲状腺疾患など)
3.論文を調べてわかったこと
論文を調べてわかったのは、髪の健康にとって、髪の根元の細胞よりもその周囲の微小環境の方が重要だということです。
黒髪を作る色素細胞も幹細胞(stem cell)が分化してできるのですが、これまではこの幹細胞自体がダメージを受けて白髪ができると考えられてきました。
しかし、色素細胞の幹細胞が機能不全になるのではなく、幹細胞の周囲環境(ニッチNICHE)の方がダメージを受けやすく、その結果、幹細胞が色素細胞を生み出せなくなっているということがわかったのです。
現在の研究でわかっているのは、まだまだこのくらいみたいです。
いや、とってもすごいことなのですが、「白髪を黒髪に戻すメカニズム」のようなわたしたちが知りたいことのエビデンスがわかるようになるのは、まだ先の話になりそうですね。
確かにすでにわかっていたら、世の中に白髪改善をうたった商品があふれているのに白髪で悩む人がたくさんいる、という状況はないはず…。
ということでここから先は、論文ではなくいろいろなサイトや本を調べた中で、白髪対策として言われていることをまとめていきます。
どれだけ効果があるのかエビデンスの信頼性は高くなさそうですが、白髪についてまだあまりよくわかっていない今、やらないよりやってみてもいいのかな、と思います。
4.白髪にいい食べ物
髪を黒くするために必要な栄養素は、
- たんぱく質(髪の主成分)
- チロシン(メラニン色素の原料)
- 亜鉛や鉄分、銅などのミネラル(メラノサイトの働きを活性化)
- ビタミンA(血行促進)
- ビタミンB、葉酸(頭皮の新陳代謝促進)
- ビタミンC(細胞の活性化、アンチエイジング)
- ビタミンE(血行促進)
だそうです。
具体的な食材は、
- 牡蠣(亜鉛、銅、ビタミンB)
- うなぎ(亜鉛、ビタミン、たんぱく質)
- 鶏肉(高たんぱく低脂質、亜鉛、ビタミンB)
- 豚レバー(高たんぱく低脂質、ビタミン、ミネラル)
- 玄米(亜鉛)
- そば粉(亜鉛)
- えび(銅)
- ホタルイカ(銅)
- ナッツ:アーモンド、カシューナッツ、ピーナッツ(たんぱく質、ビタミン、ミネラル、チロシン、食物繊維で腸内環境UP)
- キムチ(ビタミン豊富な野菜、唐辛子のカプサイシンで血行促進、発酵食品で乳酸菌)
- 小松菜(カルシウム)
- 大根葉(カルシウム)
- かぶの葉(カルシウム)
- アボカド(銅)
- バナナ(チロシン)
- 卵(火を通して、髪に栄養を運ぶビオチンを摂取)
- 納豆(たんぱく質、ビタミン、ミネラル、女性ホルモンに似たイソフラボン、チロシン)
- 豆腐(チロシン)
- チーズ:パルメザンチーズ、ナチュラルチーズ(チロシン)
- 緑黄色野菜:かぼちゃ、トマト、にんじん、ピーマン(ビタミン、抗酸化作用)
- 海藻:昆布、わかめ(亜鉛、ビタミン、ミネラル)
- 黒ゴマ(亜鉛、カルシウム、鉄、ビタミンB、E、抗酸化作用)
など。バランスの良い食事が一番大切ですが、これらの食材も積極的に取り入れていきたいですね。
5.白髪にいい飲み物
- ココア(血行改善)
- 豆乳(イソフラボン)
- ルイボスティー(抗酸化作用)
- ローズヒップティー(抗酸化作用)
- 青汁(亜鉛、ビタミン、カルシウム)
6.白髪改善のためにやってみるべきこと
一般的に白髪改善のためにおすすめされている対策方法のまとめです。
- こまめな水分補給(血流改善)
- ストレッチや運動(血流改善)
- ストレス解消(血流改善)
- 頭皮マッサージ(血流改善)
- 帽子や日傘を使う(紫外線から守る)
- バランスの良い食事(健康的な髪を作る)
- アミノ酸系シャンプーを使う
- 水道水に含まれる塩素やカルシウムを除去してくれるシャワーヘッドを使う(塩素による頭皮の乾燥、カルシウムによる髪のパサつきを防止)
7.やってはいけないこと
- 白髪を抜く(頭皮が傷み、髪の本数が減るだけ。気になる場合は根元あたりをはさみで切る)
- ストレスをためる(血行不良により栄養や酸素が行き渡らなくなる)
- 紫外線を浴びる(頭皮の乾燥、炎症、皮脂が酸化して毛根が収縮)
- 乱れた食生活(脂っこいもの、甘いもので頭皮の皮脂UP)
- 間違ったヘアケア(洗浄力の高いシャンプーやドライヤーの熱で頭皮が乾燥、頭皮が固くなり毛穴が詰まる)
- 乱れたホルモンバランス(自律神経に作用し血行不良を引き起こす)
- 目の酷使(頭皮の血行不良を引き起こす)
- 悪い姿勢(血行不良、酸素不足)
- 喫煙(血行不良)
白髪だけでなく、そのほかの美容や健康にとっても重要な項目ばかりですね。
まとめ 白髪についてわかっていることは少ない
論文を調べてみた結果、白髪について現在わかっていることは少ないことがわかりました。
だからといって何も対策を講じないなら、白髪はますます増えてしまうかもしれません。
今回記した対策は、「白髪改善によい」というエビデンスは弱いかもしれませんが、健康や美容に決して悪くはないものばかりです。
白髪は身体からの何らかのメッセージ。
白髪改善につながるかもしれないことを、小さなことから日常生活に取り入れていきたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。何かのお役に立てればうれしいです!