オレンジやりんごなど、フルーツジュースはおいしくてコンビニやスーパーでも手軽に買える身近な存在です。
特に果汁100%のフルーツジュースは身体にもよさそうですよね。
美容や健康に気をつけている人や小さなお子さんがいるご家庭では、「果汁100%」を選んで飲んでいるのではないでしょうか?
しかし、果汁100%ジュースにも「濃縮還元ジュース」と「ストレートジュース」の2種類があり、製造方法が異なります。
今回は、これらの違いについて調べてみました。
この記事を読んでわかること
- 濃縮還元ジュースとは
- 「濃縮還元」には砂糖や添加物が入っているの?
- ストレートジュースとは
- 「ストレート」なら果物そのままってこと?
- 一番身体にいいのは?
1.濃縮還元ジュースとは
濃縮還元ジュースとは、果物を搾って作った果汁をだいたい1/4~1/6程度まで加熱して水分を蒸発させたもの(濃縮果汁)に、再び水を加えて(還元)もとの果汁程度まで希釈したものです。
原材料の果物は外国産のことが多いですが、濃縮還元ジュースなら濃縮することで体積を減らすことができるので、保存・保管しやすく、効率よく大量に輸入できるため、私たちの手元に比較的安価に届きます。
2.「濃縮還元」には砂糖や添加物が入っているの?
濃縮還元ジュースは、その製造方法により加熱されますので、どうしても香りや風味が飛んでしまいます。
したがって、多くの場合は香料が添加されていたり、砂糖が入っていることもあります。
しかし、香料や砂糖が添加されている場合には必ず原材料名に表示しなければいけないことが法律で定められているので、砂糖や添加物(香料や保存料など)が入っているかは商品の裏に書かれている原材料名で確認できます。
3.ストレートジュースとは
ストレートジュースとは、果物を搾って作った果汁を加熱殺菌し、新鮮さを保つために急速冷凍したものです。
濃縮還元ジュースのように体積が小さくならないので、輸入や搬送の効率が悪く、どうしても比較的高価にならざるを得ませんが、自然な果物の風味や香りを味わうことができます。
4.「ストレート」なら果物そのままってこと?
上記の通り、ストレートジュースと言っても加熱殺菌処理していたり、冷凍していたりするため、私たちが想像するいわゆる”果物そのまま”ではないと言えるでしょう。
「果物そのまま」のジュースを求めるなら、生の果物をその場で搾っただけのフレッシュジュースしかありません。
店頭にミキサーが置いてあるようなジューススタンドでも、中には果物だけでなく水が入っているものもあるので注意が必要です。
生搾りフレッシュジュースマシンのように目の前で果物を搾って作ってくれるジュースか、家庭で作るか、ということになりそうです。
5.一番身体にいいのは?
では、一番身体にいいのはどの果汁100%ジュースでしょうか?
見てきたように、濃縮還元よりはストレートジュースの方がよいでしょう。
どちらも加熱処理されているため、熱に弱いビタミンは破壊されており、ビタミン摂取は期待できませんが、ストレートジュースの方が濃縮還元よりも砂糖や添加物が入っていることが少ないためです。
また、濃縮還元ジュースの場合、同じ水と言っても”もともとの果汁に含まれていた水分”と”希釈に使われる水”は異なり、もちろん飲用水が使われているのですがどのようなお水が使われているのかまではわかりません。
しかし、ストレートジュースでも絶対に添加物などが入っていないというわけではないので、必ず原材料名を確認することを習慣づける必要があります。
したがって、濃縮還元ジュースよりはストレートジュース、もっと言うと、ストレートジュースよりもフレッシュジュース、ということになるでしょう。
まとめ 果汁100%でも、やっぱり嗜好品
果汁100%ならいい!と思っていましたが、きちんと調べてみるとやっぱり飲まずにすむのであれば飲まない方がいいことがわかりました。
歯科医院でも「果汁100%なら…」とお子さんに飲ませているお母さんがたくさんいらっしゃいます。
お砂糖が入っているジュースよりはよいかもしれませんが、糖質を含むという観点からすると、できれば麦茶などのお茶に替えるか、果物として栄養を摂るようにした方がよさそうですね。
また大人にとっても、果物そのものを食べる時と違って、ジュースだとビタミンや食物繊維などの栄養は取り除かれ、糖分が急速に吸収されることになり血糖値が上がりやすいため、進んで摂取すべき飲み物とは言えなさそうです。
果汁100%だからと安心してたくさん飲むのではなく、食後の嗜好品として楽しむ程度にし、なるべくストレートジュースを選ぶようにしたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。何かのお役に立てればうれしいです!