誰もが気になる老化現象。肌や髪、身体の変化…。
また、恐ろしいがんなどの病気。
これらは全部、「活性酸素」が原因なのです!
ということは、この活性酸素をどうにかできれば、老化やがんなどの病気を予防することができるのではないでしょうか?
今回は、活性酸素について記していきます。
この記事を読んでわかること
- 活性酸素ってなに?
- 活性酸素は悪者なの?
- 活性酸素を過剰にする酸化的ストレス
- 活性酸素を消去するには
1.活性酸素ってなに?
私たちが生きていくために、酸素は必ず必要なものです。酸素がなければ生きられません。
酸素は体内でエネルギーに変換されるのですが、その際にどうしても活性酸素という物質が生じます。
吸った酸素のおよそ2%が活性酸素となり、少量に思うかもしれませんが、1年間で成人の場合2kgにもなるというので、その量は決して無視できません。
活性酸素は1種類ではなく、たくさんの種類の活性酸素があります。
2.活性酸素は悪者なの?
活性酸素は完全なる悪者、というわけではありません。
体内で有益な働きをしてくれています。例えば、免疫システムやシグナル伝達への関与です。
しかし、活性酸素は細胞を損傷したり、炎症を惹起したりする側面も持っています。DNAやたんぱく質、細胞膜を酸化して傷害します。
そうした働きを持つ活性酸素は、老化やがん、慢性炎症性疾患(関節リウマチなど)、メタボリックシンドローム、白内障などと深く関係していることがわかっています。
3.活性酸素を過剰にする酸化的ストレス
人にとって有益な面もありつつ、有害な働きもする活性酸素。
私たちの身体は素晴らしく作られていて、不要な分の活性酸素を消去するための酵素も持っているのですが、ただ一つ、一番毒性の強い活性酸素であるヒドロキシルラジカル(・OH)を消去する酵素は持っていません。
したがって、少量の産生でも非常に身体を傷つけるので注意が必要です。
活性酸素が産生される分と消去する分のバランスがとれている状態が理想なのですが、このバランスが崩れる、つまり、消去できる以上に活性酸素が産生されてしまうと、それは酸化的ストレスとなってしまいます。
酸化的ストレスには、以下のようなものがあります。
- 紫外線
- 放射線
- 大気汚染、環境汚染
- たばこ
- アルコール
- ある種の薬剤
- 酸化された物質の摂取
- 脂肪(食事)
- 炎症
- ストレス
- 化学物質
- 細菌など
これらのものにさらされることによって、身体は老化や病気へと向かっていってしまうのです。
4.活性酸素を消去するには
では、体内の酵素によって消去しきれない活性酸素に対しては、どのように対処したらよいのでしょうか。
それには2つのアプローチがあります。
ひとつは、過剰な活性酸素を産生しないことです。
活性酸素を産生しないためにできること
- 紫外線を避ける
- 禁煙する
- アルコールを控える
- ポテトチップス、お惣菜の揚げ物など酸化された食品を避ける
- マヨネーズ、脂肪の多いお肉などコレステロールの多い食品を避ける
- ベーコン、ソーセージなどの加工食品を避ける
- 激しい運動を控え、適度な運動(ウォーキングなど)をする
- ストレスを溜めない
もうひとつは、抗酸化作用のあるものを摂り入れることによって、過剰な活性酸素を除去するよう心がけることです。
活性酸素を除去するために摂り入れるべき抗酸化作用のあるもの
- ビタミンC(アセロラ、キウイ、赤ピーマン、ブロッコリーなど)
- ビタミンE(アーモンド、落花生、かぼちゃ、アボカドなど)
- ポリフェノール(赤ワイン、紅茶、ごぼう、ブルーベリー、大豆など)
- カロテノイド(緑黄色野菜、柑橘類、とうもろこし、海藻類など)
- グルタチオン(レバー、天然酵母、キウイ、アボカドなど)
- 水素(水素水として飲む、浸かるなど)
- マグネシウム(バスソルトなど)
これらを頭の隅に置いておくだけでも、日常生活に活性酸素消去のための選択を取り入れることができそうです。
ちなみに、水素水は容器がペットボトルだとすぐに水素が抜け出てしまうので意味がなく、注意が必要です。
活性酸素を消去する食べ物・飲み物についてはこちらの記事も。
【美の大敵・活性酸素】老化を防止!抗酸化作用のある食べ物・飲み物
まとめ 活性酸素はいろいろな病気や老化のもと
いろいろな病気の原因などそれぞれ覚えようと思うと大変ですが、その大元は結局同じなんですね。
病気も老化も活性酸素、身体の中の炎症を除去することに集中するのがよさそうです。
ぜひ活性酸素を減らす行動、消去する行動の両方からアプローチし、いつまでも若く元気で楽しく過ごしていきましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。何かのお役に立てればうれしいです!