くらしを整え始めて気づけば早5か月。
毎日という時間を日々与えられ、感謝して大事にしないといけないなぁと思います。
今回は(歯科)医師賠償責任保険(医賠責)について覚えておきます。
この記事を読んでわかること
- 医師賠償責任保険(医賠責)ってなに?
- 医賠責に加入する方法
- 休職中はどうしたらいい?
1.医師賠償責任保険(医賠責)ってなに?
医師賠償責任保険とは、研修医を含む勤務医や開業医といったすべての医師が加入する保険です。私たち歯科医師は歯科医師賠償責任保険に入ります。
略して「医賠責」という言葉がよく使われます。「自賠責(自動車損害賠償責任保険)」と似ていますが、まったくの別物なので注意が必要です。
基本的には、(歯科)医師が日本国内において万が一誤った処置を行ってしまった場合の賠償責任に対して補償するものです。
勤務医と開業医では加入する保険が異なり、開業医は上記よりも補償範囲の広い(歯科)医師賠償責任保険に入る必要があります。
ここではわかりやすく、歯科医師賠償責任保険を「医賠責」と記していきます。
2.医賠責に加入する方法
基本的に保険は「損失大、確率小」の事柄に対して加入するものだと聞きますが、この医賠責はまさにこれに当てはまり、歯科医師は必ず加入すべき保険となります。
では、どのように加入したらよいのでしょうか?
医賠責に加入する方法としては、
- 個人で加入する
- 学会などの団体経由で加入する
という方法があります。
多くの場合は個人で加入するよりも、団体経由で加入すると少し保険料が低くなります。
私は大学病院時代から周囲の先生方に教えていただいた損保ジャパンパートナーズの歯科医師賠償責任保険に加入しています。
また、大学病院を離れてからは、日本補綴歯科学会を経由して団体加入していました。
こちらの保険では団体加入だと20%割引になっていて、年間5510円でした。
3.休職中はどうしたらいい?
この医賠責は、仕事を継続している間はもちろん必ず加入しておかなければいけません。
加入していないと、何か万が一のことが起こったときに補償が下りないからです。
しかし、一時的に臨床から離れる場合もありますよね。たとえば、
- 産休・育休のため
- 海外留学のため
などです。
私は昨年から1年ほど、引っ越しを理由に臨床から離れていますが、一時的でなく、もしかしたらもう臨床はしないという先生もいらっしゃるかもしれません。
「臨床から離れている間にも、以前行った処置に対して万が一何か訴訟が起こった場合はどうするのだろう…(そんな診療はしているつもりはないけれど)」
「やっぱり一生医賠責には加入しておかないといけないのかな…?」
と思い、最初は補綴学会を退会して個人で加入しなおそうと思って損保ジャパンパートナーズに問い合わせたところ、ご親切に「損害賠償請求期間延長担保追加条項(延長担保特約)」というものがあるということを教えていただきました。
これは、医賠責を解約(あるいは契約満了)する際に、延長担保特約をつけると解約後5年~10年間は補償してくれますよ、というものです。
保険期間は5年間か10年間か選ぶことができ、保険料は一括払いです。
損保ジャパンパートナーズ 延長担保特約
- 5年間 379円
- 10年間 433円
非常にリーズナブルですね…。子育てなどで10年近く臨床から離れる予定のある場合でも、こういった保険に加入できれば安心です。
まとめ 医賠責は必須!一時的に臨床を離れるときも大丈夫
歯科医師の医賠責は、もともとの年間保険料も5,000円ちょっとでそんなに高くはありませんが、延長担保特約はとてもありがたい保険です。
育休や留学などで一時的に臨床を離れる場合には、ぜひ利用できるといいのではないでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。何かお役に立てればうれしいです!